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【キム・ラッキの人体ドローイング】一生モノのイラスト用人体解剖学書

人間の脇とか首とかどうなってるの?

私はイラストを数枚ほどしかまだ世に発表していません。そんな私が紹介するのも恐縮なのですが、今回は私の一生をかけて繰り返し繰り返し勉強して、本がぼろ雑巾になるくらい読み倒そうと人生で初めて思った本を紹介したいと思います。

数枚しか発表してませんが、それでも自分の苦手な人体のパーツもわかってきて、考えれば考えるほど首とか脇とかどうなってるんだ?と、さまざまな角度で見え方が変わってくるこのパーツたちはその皮の中はどんな構造になっているのか・・・そこを理解しない限りこのもやもやはなくならないと思っていいました。

3D人形など苦手を補えるサービスもあるよ、とネットに書いてあり、YouTubeでも紹介している動画もあり、使い方もあらかた理解して、「3D人形さえあれば、大体の人体の形はわかるし、あとは写真みて人体のラインを真似していけばしまいやん」、そう思ってイラストで人体を書くのは簡単だと思った日がありました。

すぐに壁にぶち当たりました。・・・・「マッチョな雄がかけん・・・」3D人形の筋肉は腕や足は大雑把でみんななよなよしい体つきになってしまい、女性と男性の体の違いが描きづらく、男の娘と雄を並べて描いたときに雄の迫力のまぁないことないこと・・・原神のモブの男キャラ達みたいになよなよしいイメージ。いやまだそっちの方がましなレベルでやわらかい肉体の男しか3Dじゃかけない・・・

さらに3D人形だと関節付近の表現もリアルではなく、そこは写真やグラビア写真をみて絵を描く必要がありました。しかし、そんなちょうどいい写真はなかなかなくて、どうしても知識を得る必要あると思いました。

特に苦手なのが脇・首の構造!でした。このあたりの筋肉は実際どうついてて、どういう角度だとどう見えるのかが想像できませんでした。

写真なんかで確認したりもできましたが、やはり筋肉や骨の名称なんかがわからなくて頭に入ってきずらい・・・そんなことを考えながら近所の本屋でイラスト関係の本を見あさっていた時に出会ったのがこの本。

色々学べる基本の人体!

今回この本を読むことで筋肉の名前と形状を学習することができます。

首や肩回りのもやもやした理解に加え、骨盤や足の筋肉のラインの知識も固まることで、その部位を描く際に感じていた不安を知識でやる気に変えることができました。まぁでもまだまだ一周読んだ程度では、知識としての定着はまだまだ全然・・・それほどこの本で得られることは初心者絵描きにとっては膨大ですが、これから何度も繰り返し読んで知識になればなるほど画力が上がるだろうことを予想させる濃厚な内容の本です。なにせ、筋肉は何気ない動作でほぼすべて形状をかえてますからね、筋肉がどのように変化してどれが体表にあらわれるのか、覚える必要があるとこの本は言います。

各章ごとの内容

1章では人体を簡単に図形化して様々な角度からイメージの仕方を学習できます。肋骨や骨盤の形状と、その図形化の仕方、体の重心による傾きを詳しく学ぶことができ、人体の大まかな特徴を学ぶことができます。

2章では顔の比率や筋肉の動き方を学ぶことができます。そして肩回りの筋肉の動きもここで学習でき、首と胴体がどのようにくっついているのか、どんな筋肉がついているのかを理解できます。残念ながら筆者はその程度のレベル(*´ω`)。ただ「5,500円はまだたけぇなと思っていいましたが。これ1500円なら買おうかな・・・・」と思いつつ次の章をパラパラ・・・

3章ではこの本の肝である人体解剖学について学んでいきます。男女による人体の違いを紹介しつつ、筋肉の役割やどこにどんな筋肉がついて外側にラインとして現れるのかを学習できます。「解剖学学びたかったし、無料で筋肉や骨について学習できるアプリなどは見つけられなかった。しかもこれはイラスト用に紹介しているからよく使う筋肉や描くべき筋肉を重点的に学習できる!この本は良書だ!3,000円なら買う!」そう思っていました。

4章ではイラストを描くということがいかに奥深いものかということに感動する章になります。3章で学んだ人体の形・・・それらがあまたのポーズによってさまざまに変化していく筋肉の形を学習でます。その時に思いました、「ああ、これは一生かけて読む奴や・・・・と。一生ものの本となる可能性大や・・・。」と・・・

本書の終わりに でキムさんも言っています。一生をかけても学習しつくすことができない、ここまでの本を出して数々の作品を生み出してきたキムさんでも描けないと悩むことがある、人体を描くときにその困難さを思い知ると。

ここまでの本を出す人でも困難を感じるのかと・・・絶望するとともに私は俄然やる気になりました。

一生かけても極致にたつことができないような仕事であり趣味・・・しかし、うまくなればなるほど好きになるのがイラスト道・・・いつまでも飽きさせることがない学問なんだとわからせてくれた、素晴らしいのがこちらの4章。この4章を見て5,500円でも買おうと思いました。こんだけのポーズで筋肉の伸縮の仕方を完全に頭に叩き込めば怖いものないわ。そう思い、これを一生かけて読んでいこうと決めた時、今後50年は生きるとして、50年を5,500円で割れば一日1円以下です。安い・・・その考えに至り、この本を購入しました。

5章は以上を踏まえて、人体構造が理解したらこんないろいろなコンセプトのキャラを違和感なしに生み出せるよ、ということを紹介する章。ただただうらやましいと、夢を見せてくれる章でモチベが爆上がりする章になります。

この本を読みながらイラストを描き、同時並行で筋トレをしながら裸になり鏡の自分の筋肉をみながら筋肉の名前を思い出して筋トレすることで、さらに頭に筋肉の名前が入ってきたし、筋肉の名前を覚えることで、筋肉を知らないよりも筋トレが楽しめ続けることが出来ています。筋肉は美しい・・・(*ノωノ)

また、日常生活でどの筋肉がこっているのか、いたいのか、筋肉をどう伸ばしたらいいか、そういうのがわかり、筋肉の状態に対して敏感になり、コリとか痛みに対してアプローチできるようになりました。嬉しい副効果\(^o^)/

一周した程度ではどこまでイラストに反映できるかわからないが、すでに日常生活中に筋肉が痛みやコリを訴えてきたときに名前を読んでよく状態を考えることが出来るようになった。イラストよりもマッサージ屋さんになった方が良いのではないかと思うくらい、筋肉が身近なものになった。

この本と共に生きていく・・・

一回読んだだけでは身につかない、これは一生かけて身に着けていくべき本だと立ち読みしてすぐ思った。それくらいこの本は人間を描くことの難しさと、イラストの可能性を教えてくれた。

一度読んだだけで、体について詳しくなれて、接骨院の先生みたいに、筋肉の知識を軽く披露できるようになれました。

人体を描くうえで、生涯のパートナー的本になる価値のある本だと思いました。

もしそんな本を探しているのでしたら、この本はほんとにおすすめです。

作成者: よよよ

会社を今年の6月に辞めることを決意したよよよ。特に実力はないのだが、イラストで食べていこうと決意する。
無駄遣いをしながらも6年働いた会社でためた300万の貯金(推定。いまだ実体はない。)を握りしめ、絵師になるための旅が始まる。

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